前立腺炎って一体?
前立腺の病気と言えば、前立腺肥大や前立腺ガンが有名ですが「前立腺炎」というものもあります。
「前立腺炎」とは一体どんな病気なのでしょうか。
前立腺炎とは一体なに?
前立腺炎は、あまり良く知られていない病気ですが、全男性の約半分の人が一生のうちに一度は経験する病気だと言われています。
また、前立腺炎は、思春期以降の男性であれば、年齢に関係なく起こりうる病気です。
前立腺炎は、尿道から細菌が入り、尿道の奥にある前立腺が細菌に感染することで、起こる病気です。これを特に急性前立腺炎と呼んでいます。
前立腺が炎症を起こしてしまい、充血して腫れ上がることもあります。
しかし、細菌の尿道からの侵入以外にも、糖尿病で免疫力が低下していて感染症にかかりやすい人や、他の部位に感染症を起こしている人、ストレスや長時間同じ体勢をしていることで前立腺が圧迫されているような人も、前立腺炎を起こすことがあります。
このように、前立腺炎の原因は意外に複雑なのです。
前立腺炎の症状は?
前立腺炎の症状は、尿道や会陰部、下腹部に痛みが出るのが特徴的です。
また、炎症が広がると尿道を圧迫するため、頻尿や排尿障害という前立腺肥大と似た症状が出ることも多いです。
他には、寒気や40度前後の発熱を伴うこともあります。
前立腺肥大や前立腺ガンと関係があるの?
前立腺炎が原因で前立腺肥大になったり、ガン化して前立腺ガンになるということはありませんが、併発することはあります。
排尿時に気になる症状があれば、泌尿器科で血液検査を受けると異常があればすぐにわかります。
まとめ
前立腺炎はあまり知られていない病気ですし、症状が前立腺肥大と似通っている点がたくさんあります。
しかし、特徴的なのは、やはり発熱です。
細菌感染によって体の免疫システムが働き、高熱が出ます。排尿障害以外にもこういう症状が出た場合は、重篤化すると入院が必要になってきますので、泌尿器科を受診し、迅速に治療を行いましょう。